きこりの森林・林業の教科書


③生活を守る森林って何?

概要 森林の機能 保安林制度 治山 生活を守る樹木 流木対策
保安林の種類
補助金申請
導入の必要性
治山技術
肥料木
根系別
耐潮性
耐風性
耐火性
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人材育成
 事業を実施するには、人材がなければ成り立ちません。このため、日本では大学を中心に人材を育成しています。

1.教育の場
 一般的に「治山」は、林業関係、「砂防」は、河川工学、土木工学の中で学びます。講義内容は、①総論として、治山砂防の意義、治水との関係、日本の歴史、②土砂石礫の生産と移動の現象として、生産(風化と侵蝕)、移動(表面移動、山崩れ、地滑り、流送、土石流、風による移動)、③森林の理水、砂防機能、理水機能(治水と水源涵養)、砂防機能(地表侵蝕、山崩れ、地滑り、飛砂との関係)、④治山、砂防政策、⑤治山砂防に必要な水利・土木・構造などの工学方面の予備理論や公式、⑥渓流工事として、砂防ダム、水制工、護岸工、水路工、⑦山腹工事として、法切り工、階段工、山腹石積み工、山腹水路工、排水工、⑧砂防造林として、草付け、樹種、育苗、受付、保育施肥、⑨設計として、設計方針、測量、設計図書の作成、⑩施工については、工事実施の必要事項の説明、⑪海岸砂防として、飛砂防止、砂丘固定、海岸林造成、⑫それ以外に、風食防止、雪崩対策、水害防備林となっている。
 授業を補完するため、東京大学愛知演習林、岩手大学の御明神演習林等、地方大学にも演習林があります。演習林では、様々なデータを長期間、収集しており、このデータを解析して、治山事業の発展に役立てています。
 地方大学は、特に、その地域に特徴のある内容を研究し、地元に貢献しています。豪雪地では、雪害関係を、寒冷地では、耐寒性を、鉱毒被害地では、その復旧方法、大河川と森林と流出量、山岳地での出水、地滑り地の粘土、海岸の飛砂、禿げ山の復旧と法面植生、火山灰地の災害特性等となっています。
 この他、技術専門学校でも、2年間で専門分野を中心に授業を行い、現場で活躍できる若者を育てています。

2.実務研修
 実務者の技能向上のため、関連団体による研修が実施しています。内容は、施工技術の向上、現場の安全管理他、公共工事に関する新制度の導入状況など、幅広い内容に対応した研修となっています。対象者は、治山や林道工事の施工に当たり、現場監督者、主任技術者として、従事している人物です。

 3.資格制度
 技術者の質を担保するため、土木学会認定土木技術者資格制度として、①特別上級土木技術者、②上級土木技術者及び③1級土木技術者があります。また、技術士として、森林土木部門があります。
 また、実務者を対象に、林業技士として、森林土木部門があり、対象者は、① 治山・林道等の調査設計、施工管理を担える者、②効果的な路網(林業専用道を含む林道)の計画・施工ができる者、③計画・施工に当たって、生物多様性保全等に配慮できる者、④安全や法令手続きを遵守指導、チェックできる者となっています。
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