きこりの森林・林業の教科書
⑧林業経営を始めよう

はじめに 樹種の種類 苗木から植栽 植栽から保育 間伐から主伐 伐採・搬出 林道管理 安全対策 レクリエーションの森 メモ
育種の考え
苗木調達の仕組み
 苗木栽培、植栽
 種子の確保
 苗木作り
 植栽間隔
 下草刈り
 除伐、
 蔓切り
 間伐
 主伐
 密度管理
 複層林
林業機械  林道の必要性
 路網密度
 林道の規格
伐採、更新、保育 補助の仕組み

苗木調達の仕組み:種子の確保

種子の採取 採種園の作り方 種子の球果の乾燥 種子の精選 種子の貯蔵 結実促進処理 発芽処理 発芽率 種子の移動 歴史 メモ
歴史
明治30年代
1900年代
府県による直営苗圃、苗木下付けの開始
大正元年
1912年
苗木の害虫駆除、害虫予防の対策始まる
大正3年
1914年
山林局林業試験場種子鑑定規則
大正8年
1919年
樹苗養成奨励規則
昭和9年
1934年
造林用種子払下規則
昭和14年
1939年
林業種苗法制定
昭和15年
1940年
林業用種子採取奨励事業
昭和18年
1943年
需給調整地区別協議会
昭和22年
1947年
国有林野で民需用苗木養成事業
昭和22~27年
昭和26年
1951年
精英樹 昭和29年~
最盛期:32~33年
1954年~
林木育種事業の実施について、用材生産を目的として成長の早いこと、単位面積あたりの収穫量が多いこと、幹がまっすぐであること、病気や虫の害がないこと等を目標とし、「精英樹」(第1世代精英樹)として約9,100本を選抜

精英樹本数:スギ3,567本、ヒノキ943本、カラマツ574本他総計9,117本(平成22年)
採種園・採穂園 昭和32年~
1957年~
林木育種場(当時)がつぎ木等で殖やした精英樹の苗(原種苗)をもとに都道府県が採種園・採穂園を造成し、山行苗となる種・穂を生産。
検定林の調査結果等をもとに、より優れた原種苗となるよう入れ替える「入替」を適宜実施。

採種園:409箇所(1,036ha)、
採 穂 園132箇所:(215ha)
精英樹検定林 昭和37年~
1962年~
植栽した立地差の影響を除いて評価するため、統計学に基づき各地に設定された試験地。定期的に調査を行い。成長等の特性を評価。

検定林数:1,946箇所、総面積:2,650ha(H22.3.31現在)

評価結果は採種園の改良、品種開発、第2世代精英樹の選抜母集団を育成するための交配親の選択に使用。

品種開発数:成長等に優れた品種293品種、少花粉品種190品種等(H22.3.31現在)
精英樹間の人工交配
F1創出
昭和55年~平成19年
1980~2007年
第2世代の精英樹を選抜していくための母集団として精英樹F1を創出。成長等に優れた精英樹を用い、約9,100組合せの人工交配を実施。21万個体の精英樹F1を育成。
精英樹F1の育種集団林造成と特性評価 昭和59年~
1984年~
立地差の影響を除いて高精度で特性を評価し、系統管理を確実に行うとともに、効率的に選抜を行うため、精英樹F1の育種集団林を造成。
定期的に、育種集団林の成長等を調査し、特性を評価。

設定箇所数:88箇所、58ha


 




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