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苗木から植栽:苗木作り
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苗木半作。苗木の出来で木材の収穫の価値の半分が決まるということです。 苗木の生産方法には、種子由来の実生苗と穂木由来の挿し木苗(接ぎ木苗、取り木苗)に区分される。 実生苗の役目には以下の点があります。 ・実生苗は、種子生産の段階で交配の影響を受けるので、母樹の遺伝子を100%は受け継がない。 (遺伝的多様性が確保されやすく、環境適応力が高い) ・実生苗を用いた場合、成長の個体間のバラツキが挿し木苗より大きい。 ・実生苗を用いた場合、各種の被害に対する抵抗力に個体差が生じる。 ・実生苗を用いる方が、共倒れ型の被害が発生しにくい。 一方の挿し木は、母樹のクローンであるため、母樹の遺伝子を100%は受け継ぐ。 ・ 優れた形質を発現しやすいので、目的に合った材を生産しやすい。 ・挿し木苗を用いた場合、実生苗より、成長や抵抗性に個体差が小さい。 (そっくりなので、環境適応力が弱い) ・挿し木苗を用いる方が、共倒れ型の被害が発生しやすい。 苗木の形状(裸苗・コンテナ苗・ポット苗・チューブ苗)があります。
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良い苗木とは、 ・幹がまっすぐであること。 ・頂芽が完全であること。 ・枝葉が四方に均等に分岐していること。(ヒノキを除く)。 ・固有の色・光沢を持っていること。(健康そう、元気そうに見える) ・裸根苗の場合、主根が短く、側根、細根が多いこと。 ・梢頭部が徒長していないこと ・裸根苗の場合、鳥足状の根でないこと。 ・コンテナ苗、チューブ苗、ポット苗の場合、根鉢に根がよく回っていること。根が絡まっていないこと ・T/R率(地上部重量/地下部重量)が低いこと。 ・裸根苗、ポット苗の場合、H/D率、比較苗高(苗高/根元直径)が小さいこと。 ・病虫害や損傷がないこと。 ・適切な規格であること。 ・遺伝的に優れていること。(品種系統が良いこと。) ・着花結実していないこと。 ※スギの苗木の色は、秋~冬季にかけて、低温条件下で直射日光を受けると、葉が褐色を呈する。これは、低温条件下における光ストレスが緩和される為と言われてる。晩秋や初春など、植栽した苗木が低温に晒される時期の植栽において重要となっている。 ※形状比が高く、100 を超えるような苗木では、植栽初年は根元を太くする肥大成長を優先させる。翌年以降、形状比が次第に減少すると樹高成長も肥大成長に合わせて促進させると言われている。 |
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