きこりの森林・林業の教科書
⑪森林からの恵み

はじめに 森林セラピー 特用林産 水源涵養 水産資源 農地と防風林
森林浴
森林セラピー
森林療法
精油
きのこ
・松茸
キノコの食文化
山菜
森林浴と森林セラピー(森林療法)
 森林浴とは、昭和57年(1982年)に林野庁(当時の林野庁長官・秋山智英氏)により提唱された言葉で、ハイキングやトレッキング、登山等、森林を散策すると、清々しい感覚や爽快感、癒やしなどを得る現象を指した言葉です。二日酔いに効果があったことで、森林の持つ新たな効果を発見したとか。

 樹木が発散する「フィトンチッド」と呼ばれる揮発性の芳香物質(テルペン類など)が、身体に与える、心身がリラックスすることが分かってきました。旧ソ連のレニングラード大学のB.Pトーキン博士が命名した「フィトンチッド」は、語源は「フィトン(植物)がチッド(殺す)」から来ています。この殺菌作用で、呼吸すると血液が浄化され、新陳代謝が活発となり、体内から老廃bツガ排出され、抵抗力も強くなり、その結果、免疫機能が高まることに繋がりました。

 この現象を医学的見地から解明したのが、森林セラピーor森林療法です。同じことだけど、主導権がどちらが持つかで揉めている?
 
 森林セラピー(森林療法)とは、森林浴効果を心と身体の健康に生かそうという試み、予防医療の範疇に入ります。
 もちろん、心神障害者の治療にも使われています。

 

プログラムの流れ



健康状態をチェック
日頃凝り固まった身体を気持ちよく伸ばしてストレッチする。
専門のガイドと一緒に五感をゆっくり感じながら体調に合わせて森を歩く。
横になったり、ヨガをしたりして、身体をゆっくりさせる。
使った筋肉をゆっくり解す
健康チェック

整備に必要なこと。
・駐車スペースの確保
・車が回転できる場所の確保
・トイレの設置
・展望スペースの確保
・ベンチ等休憩できる場所の設置
・コースマップ(案内板)の設置

森林セラピー(森林療法)の目的

健康増進
病気予防
森林資源の
有効利用
地域活性化
・観光振興
・雇用促進
医療費削減
健康日本21
メンタルヘルス対策
健康経営
森林の多面的機能
生物多様性
国産材の利用促進
地方創生
交流人口拡大
移住促進
・地域住民の健康増進
・健康に対する知識の習得
・健康に対する意識向上
・観光客、企業(労働者)の健康作りに貢献
・下草刈り
・ロードの整備
・倒木処理
・枝打ち
・間伐
・鳥獣害被害対策
・植樹活動
・森林環境教育
・雇用創出
・経済効果
・地域もミュニティーの拡大
・外部顧客との交流
・地域資源(価値)の再確認



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