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マツタケ情報 マツタケ菌は、真菌植物の中で、生きたアカマツなどの1mm未満の細根と結びつき、宿主が光合成で得た糖類を細胞を通じて直接吸収、採取する。一方、菌根菌であるマツタケ菌は、無機養分であるミネラルや水分を根に供給している。この菌根菌のあるところが白いため、「シロ」と呼ばれ、菌環が形成され、纏まって発生する。このシロの発達を促し、維持することがマツタケの継続的な収穫に結びつく。 土の中の温度が19度以下になり、降水量が増える9月頃にマツタケが発生する シロは、毎年10~15センチ輪が広がっていく。 アカマツが痩せた尾根筋で生育できるのは、乾燥しても深根性で、地中深くから水分を吸収していることもあるが、補助的にマツタケ菌からの供給も理由の一つとなっている。 北海道では、トドマツ林でマツタケが収穫できる。 シロ 地表を剥ぐと土壌中のマツタケの菌糸層が白く見えるので、「シロ=白」 マツタケの色が白いので、「シロ=白」 マツタケが生えてくる所なので、「シロ=城」 稲代のような場所なので、「シロ=代」 |
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適地判断
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施業法の例 (1)20年生前後の場合 20年生前後のアカマツ若齢林では、マツタケ菌に関係のない大きな広葉樹を除伐して、腐植層を掻き取り除去します。アカマツ立木密度の高い林分では、劣勢木を除伐して3000~4000本程度に整理する。 シロが直径60cmを超えるとマツタケが発生する。
日が当たることでワラビが生育するが、イノシシの餌になる。イノシシが、ワラビ根を求めて、地面を穿ると、せっかく出来たシロが、壊れる。 マツタケ菌は、ツガ・コメツガの細根にも共生して菌根を作るため、松食い虫の被害が発生しアカマツが枯死しても、マツタケが生き残ることが出来る。 シロは30度を超えると死滅する。 柴かきは、B層(鉱質土層)が完全に露出するまでA層を徹底的にかきとることが重要。 (2)30~40年の場合
マツの林齢が30~60年にシロは活発化し、馬蹄形状になる。 (2)50年生以上のアカマツ林の場合
・厚く溜まると子実体の虫害が増える。 ・他のキノコが生育し、マツタケの育つ環境を奪っていく ・過度にシ口上部の腐植層を掻き取れば、シ口が乾燥や直射日光により衰弱する。 (3)70年生のアカマツ林(老齢林:下り山) シロの直径が8m以上になると生産量が激減するため、次世代の森林作りを行う。 減衰期に入ると、馬蹄形→環状→点々とシロが小さくなる。 広い面積で皆伐して腐植層を除去し、日当たりをよくし、天然下種更新で稚樹を育てる。
・柴かきの堆積物を林内で焼却するのは、山火事+ツチクラゲ病を誘発する恐れがある。 ・土壌に炭を埋め込み、菌根菌を増やして、マツの樹勢が回復している例がある。 |
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マツタケ山の管理
有害広葉樹 葉が大きくて腐植層をつくりやすいクリ、コシアブラ(ゴンゼツ)、コナラ、サクラ、タカノツメ、ホウノキ、リョウブ等で、上層のアカマツの立木密度が疎で開きすぎるとき以外は、全て伐採する。 |
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藤原儀兵衛 |
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