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タケの特徴 タケノコ栽培 竹林の整備 竹の活用 マニュアル類 |
竹林対策
タケの特徴 タケノコ栽培 竹林の整備 竹の活用 マニュアル類
竹の活用 |
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【食用】 穂先タケノコの利用。50cm以上に大きく成長した穂先タケノコを料理に利用する。伐採が容易。 たけのこの収穫時期を過ぎて2mほどに伸びた「若竹」を収穫。柔らかい穂先を茹でて塩蔵し、食する際は塩抜きして味付ける。一種のメンマとしての利用。 ※メンマとは、マチク(麻竹)を蒸してから、さらに塩漬けにして密閉させた状態で発酵させた後、細かく裂いて天日乾燥した筍乾を味付けしたもの。 竹の粉にはレタス80倍の食物繊維とミネラルが入っている。 竹炭には腸内環境を整える効果がある。 |
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【竹炭】 消臭、空気の浄化、湿気の吸収に強い。厭なにおいが溜まる冷蔵庫、台所の流し、下駄箱の下に置くと良い。使用した炭は時々天日干しすることで何回でも使用できる。 <準備段階> 炭材となる竹を日当たりがよく、風通しの良い場所に、稈のみの部分と枝葉の付いている部分とを分けて積み、3ヶ月〜半年程度、乾燥させる。 <作り方> 細い竹は、丸炭、太い竹は、2つまたは4つに縦割りして、平炭にする。 製炭過程は、窯の温度を緩やかに上げながら、3~4日かけて乾燥・調湿し、40~50時間かけて炭化させる。その後、精錬作業に4~5時間かける。 <特性> 竹炭は木炭に比べ、炭化しやすく、タール分が少ない。その一方で、珪酸が多いので、炭質は堅く、濾過性が良いと言う特徴がある。 熱分解の初期成分に蟻酸等、酸性成分が多く発生するため、耐酸性に優れたステンレス鋼を選ぶ必要がある。 多孔質で表面積は、1gあたり、200~300m2と広く、1000℃の高温で炭化した竹炭は、備長炭の10倍もの吸着力を持っている。 竹炭1g当たりの内部表面積は 800℃で焼いた場合、最大 500m2以上 空洞の大きさは、1億分の1センチから数ミリ単位まで。 <浄水> 竹炭は水道水のカルキ臭やカビの臭いなどを吸着したり、分解したりする効果がある。 竹炭に含まれているミネラルやアルカリイオンの効果によって、おいしい水を作る。 使用した炭は、煮沸消毒することで繰り返し使用できる。水から煮たて、沸騰後は弱火で約 5 分間煮て、干して乾かす。 |
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【竹酢液】 <特徴> 竹酢液とは、竹を炭化する過程において発生する煙を冷却してできたもの。 竹酢液は、200 種類以上の成分を含む液体で、主な成分は酢酸で、その他に有機酸類、フェノール類、カルボニル化合物、アルコール類、塩基性成分、中性成分が含まれている。 これらの成分により、細菌やカビに対する消毒、殺菌及び消炎効果があり、木酢液より効果が高いと言われている。 <使い方> 「原液」と不純物を取り除いた「精製液」がある。 原液の場合 ・臭い消しとして、生ゴミ、流しの排水口、トイレの便器など特に臭う場所に霧吹きで直接吹きかける。 ・カラスの忌避に、生ゴミの入った袋に霧吹きで直接吹きかける。 ・野良猫、野良犬の忌避に、侵入経路や寄って欲しくない場所へ散布する。この時、植物に直接かからないように注意する。 精製液・無稀釈の場合 ・浴槽の水100リットルに対し、竹酢液5ccと竹炭500gを入れると、体が温まり、肌に潤いを与え、アトピー性皮膚炎に対しても効果があるといわれている。 ・浴槽のヌメリがなくなる。 精製液・5~10倍に稀釈した場合 ・畳やフローリングに霧吹きで吹きかけ、乾いた雑巾でふくと、防菌、防カビに効果がある。 ・ペットの体をふくとダニを防ぎ、消臭効果もある。 精製液・20倍に稀釈した場合 ・まな板、包丁、冷蔵庫内の殺菌と臭い消しに、霧吹きで吹きかける。 精製液・100倍に稀釈した場合 ・野菜を希釈液の中にさっと漬けると、鮮度保持に良い。 精製液・200倍に稀釈した場合 ・土壌に直接散布するとフザリュウム菌やヤコブ線虫等を寄せつけない効果がある。 精製液・500倍に稀釈した場合 ・生け花の花瓶に竹炭と一緒に入れると花が長持ちする。 ・家庭菜園や草花に霧吹きで直接描けると、病気や虫害の予防に効果がある。 |
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【土壌改良材】 竹炭を栽培土壌に混ぜると、有機物の分解過程で発生する不安定な水素イオンを吸着し、そのイオンを合成して糖にして再利用出来る。 また、腐敗過程の悪臭の元である有害物質の硫化水素を吸着するため、土壌や水の浄化に優れている。 土壌病虫害の発生を抑制する効果もある。 また、植物の細根が多くなるため、生育が良くなり乾燥にも強くなる。 竹を細かく粉砕した竹の粉を乳酸発酵する方法もある。 課題は、伐採した竹の搬出コスト、竹粉化のコストが高く、コストの削減が困難であること。 |
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【粉砕しての利用】 <バンブーパウダー> 太い竹を丸ごと機械で粉末化し高温で熱処理したもので、クッション性、保温性、消臭性、防腐性、透水性などに優れている。 土や砂と比較しても、はるかに軽量で、繊維の結合の強さから、粘着・吸着性が高く、雨や雪で流出しない。また、腐敗しにくく弱アルカリ性で、無害、無毒です。 害虫などに対する忌避効果もあり、土や有機肥料との混合により、植物の育成調節が可能で植物を矮小化することも、生長を促進することも出来る。 この様な特性から、馬の調教場に使用。クッション性が高く、十分な弾力性を持っていることで、競走馬の脚への負担を軽減している。 家畜の寝ワラに使用。寝ワラに必要な条件であるクッション性、保温性に優れ、害虫に対して忌避効果があり、腐敗しにくく、消臭性により悪臭も消え、糞尿の処理も簡単と、兼ね備えている。 芝の育成に使用。保水性、抗菌性に優れているため、土と混合すると土壌改良になる。 マルティング材として使用。植木の根元に10cm程度の播き、填圧機や足で踏み固める。雑草の繁茂を抑制し、透水性があるため、植栽木の生育を助ける。 歩道に使用。クッション性に優れているため、歩道の舗装に使用することで、足の負担が少なくなる。また、透水性が良いため、歩道が泥濘んだり、水溜まりが出来ない。さらに腐敗しにくいため悪臭がせず、虫も発生しない。 |
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【獣害防護柵】 竹林整備で伐採された竹を、高さ1~1.5m、幅1m程度に積み上げて作成する。竹の伐採等の手間は掛かるが、資材費が掛からないメリットがある。竹林を囲むことで、猪によるタケノコの食害を防ぐ。 |
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【水産資源】 竹材で魚礁を作る。 広島県では、牡蠣いかだがある。 |
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【道路(歩道)】 歩道に竹炭ブロック(コンクリートに竹炭を混入したもの)を使用する。 街路樹の草抑えに発酵させた竹チップまたはバンブーパウダーを敷く。 |
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【農業】 土壌改良や植物の育成に竹炭、竹酢液を使う(使用量、使用濃度に注意) 有機肥料として発酵させた竹チップをまく |
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【建材】 丸い竹を高周波加熱によって、軟化させて、平らに展開することで、丸竹を開いたにすることが出来る。この平板をそのまま使うほか、集成板の表面に貼ることで、床材や角材に加工して、フローリングや壁材に利用出来る。 この技術は、鹿児島県工業技術センターで開発。 中国では温水に竹材をつけて加熱加工して、プレスで展開する方法で平版や合板を作成。 竹の床材は、木材に比べ、堅くて丈夫で、汚れにくく、熱伝導が良いため、床暖房との組み合わせが効果的。 |
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【合板】 繊維が強く、また繊維方向には容易に割ることができるという竹の特徴を活かして作られている合板がある。縦割りした竹をローラーで押しつぶし、繊維の束を板状に接着して合板にする。接着する時、繊維の束を90度にして重ね、各層の繊維を井桁に組み合わせることによって、均一な強度をもった合板となる。ただし、日本では製造しておらず、東南アジアで製造している。理由は、伐採してから控除までの輸送コストの高さがあり、伐採現場で繊維状にすることが出来る機会が登場すれば、製造可能になるらしい。 |
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【竹プラスチック】 竹材を竹粉化し、ポリプロピレンと混合(竹:ポリプロピレン=7:3)した竹プラスチックがある。バイオマスプラスチックの一種となる。 竹プラスチックは自然な風合いがありながら、プラスチックのように成形でき、寸法精度も優れている。 抽出した竹繊維とポリプロピレン繊維(PP)を結合し、専用のアルコールで処理することで、柔軟性と強度がある樹脂となる。 |
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【竹箸】 |
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【繊維利用】 竹パルプのセルロース部分をアルカリ薬品などで処理することにより、レーヨンを製造する。竹繊維のタオルや衣類に利用出来る。 |
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【セルロースナノファイバー(CNF:Cellulose Nano Fiber)】 植物の主成分であるセルロースをナノサイズ(1ナノメートルは百万分の1ミリメートル)まで細かくすることで、鋼鉄の5倍の強さで5分の1の軽さの繊維となる。 軽量で高強度という特徴を活かして合成樹脂等に添加することで、軽量・高強度な複合材料になる。 |
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【地域おこし】
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