きこりの森林・林業の教科書
⑩木材を使おう

はじめに 木材の構造と材質 加工と利用 木造建築 木質環境 林産物 紙・パルプ 新素材 木材取引 メモ
【木材の構造と材質】
種類 概要
製材品
無垢材
丸太を鋸で挽いた角材や板材のこと。
割れやヒビなどが入りやすい。
木材の等級は、二等、一等、特一等、小節(親指の先で隠れる大きさ)、上小節、無節がある。
集成材 木材の繊維方向を互いに平行にして、接着剤で集積接着したもの。
CLT
直交集成板
Cross Laminated Timberといい、板の繊維方向が直交するように張り合わせた積層の原型パネル。
直交積層構造のため木材の膨張や収縮が抑えられ、寸法安定性が高く、優れた断熱性、遮音性、耐火性を持つ。
合板 原木を薄くはいで作った単板(ベニヤ)を繊維方向が交互に直交するように接着剤で張り合わせた板。
強度や寸法安定性に優れ、建築材、家具、車両など用途が広い。
LVL
単板積層材
Laminated Veneer Lumber
丸太から薄くむいた単板の繊維方向を揃えて接着したもの。
OSB
構造用木質ボード
Oriented Strand Board
原料である丸太を削片にし、これを接着剤で重ねて高温圧縮したもの。
節、繊維傾斜などの木のもつ欠陥がカバーできる。
パネル状にすることで一定の強度を確保できる。
繊維板 木材、竹、わらなどの植物繊維を原料として圧縮成型した板
【等級区分】
二等、一等、特一等は、並材。
一般的に、家づくりに使われるのは、特一等、小節、上小節。

【製材品の種類】
区分 特徴
太鼓梁
(タイコハリ)
上下は丸太の丸みを残している梁。
正角
(ショウカク)
横断面の一辺の長さが7.5cm以上の正方形の角材のこと。
10.5cm、12cmは柱角と呼びます。
心持ち材と心去り材があります。
挽き角(ヒキカク)の一種。
平角
(ヒラカク)
横断面が長方形で、幅と厚さともに7.5cm以上の角材のこと。
心持ち材と心去り材があります。
挽き角(ヒキカク)の一種。
羽柄材
(ハガラザイ)
丸太から柱や桁、梁など大きな材料を製材し、残った部分から取る小さな角材や板材のこと。
羽目板
(ハメイタ)
板の縁同士を重ねて張った板のこと。
壁や天井に用いることが多い。
造作材
化粧材
仕上げ材や取り付け材とも言う。
天井や床、階段、棚、鴨居や敷居(和室)、ドア枠や沓擦り(洋室)に用いることが多い。

【乾燥区分】
区分 詳細
天然乾燥材 屋外の風通しが良い場所で、自然に乾燥させた材。
時間が係る。
人工乾燥材 乾燥機内で温度や湿度、風量などを制御して、含水率25%以下まで乾燥させた材。




芯持ち材






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