はじめに | 木材の構造と材質 | 加工と利用 | 木造建築 | 木質環境 | 林産物 | 紙・パルプ | 新素材 | 木材取引 | メモ |
紙 ・和紙と洋紙(酸性紙) 和紙の特徴は、繊維だけで紙を作るのが基本。洋紙の特徴は、色々な薬品を使用すること、これは、水性インキなどの滲みを防止するため。防止するのがサイズ剤。このサイズ剤は、定着剤として硫酸バンドを使用することから、酸性になるため、酸性紙と呼ばれた。酸性紙は、時間と共に繊維が傷つけられるため、ボロボロになり、長持ちしないため、洋紙100年、和紙1000年と呼ばれる由縁。今は、技術革新で中性紙化されている。 日本では、明治8年(1875年)から洋紙が生産され、大量生産で品質も良く、低価格であるため、和紙の生産量は減少している。 和紙は、元々、楮で三椏は、江戸時代初期からの使用と言われている。610年に中国の曇徴が伝えたのは、麻からの紙。しかし、麻の繊維は長く、長いが故に絡みやすくて紙作りが大変であったため、奈良時代のうちに楮が採用され鵜ようになった。三椏は、明治初期にお札に利用されたことで、一気に全国に広がった一方、雁皮は、栽培技術が未だに無いため、江戸時代の紙需要の高まりで、楮栽培が奨励。杉との混植、アグロフォレストリー?として、栽培された。 洋紙と和紙では、和紙は薄くてしなやかで強く、5~6倍強いと言われている。 |