役割 |
機能 |
管理方法 |
資源生産
(木材生産)
(林産物栽培) |
昭和30年代までは、薪炭林、農用林と利用。 |
樹林地域として保存していくこと
目的に応じた選択的な樹種の転換をすること
多様な樹種を利用する仕組み(工芸、工房)を育てること |
水源涵養
水質浄化 |
緑のダムとしての水源涵養機能
雨水が土壌を浸透することによる水質の浄化 |
森林密度を適正に管理(除伐・間伐)し、樹木の成長を促進すること
複相林を維持し、林床植生の発達を図ること
森林の表土を保全すること
河川やため池の岸辺の植生を保全すること |
土砂流出
崩壊防止 |
斜面に成立している樹林・樹木等の根が表土を安定させることにより、土砂の流出・崩壊の防止を果たします。 |
森林密度を適正に管理(除伐・間伐)すること
樹木更新による森林(樹木)の活性化を図ること 多種・異齢の森林を維持すること |
野生生物の生息・生育環境 |
里山の樹林、草地、水辺等の自然環境は、野生生物の生息・生育環境となっています。人為的な利用によって、木の年齢構成がパッチワーク上になっていることで、多様な生き物が生息することが可能となる。 |
森林密度を適正に管理(除伐・間伐)し、多様な密度空間を形成すること
樹木更新による森林の活性化を図ること
定期的及び段階的な伐採、落葉かき等を実施すること
森林に隣接する草地や農用地の保全もあわせて図ること |
都市微気候の緩和 |
都市のヒートアイランド現象に対し、都市近郊林は、緩和機能を持っています。 |
大規模な樹林帯の存続及び連続した樹林帯の形成を図ること
樹林とともに水辺環境を積極的に維持、保全すること |
大気浄化 |
塵挨や汚染物質の吸収、二酸化炭素の吸収・固定 |
一定面積、一定幅員以上の樹林地帯を確保して置くこと |
緩衝緑地 |
樹林や地形による防音・防災・防塵等の緩衝緑地(グリーンベルト) |
一定面積、一定幅員以上の樹林地帯を確保して置くこと 騒音、煤塵を発生させる施設の周辺に確保して置くこと |
避難空間 |
災害時の避難空間 |
一定面積、一定幅員以上の樹林地帯を確保して置くこと 日常的に訪れ、親しめる空間として整備して置くこと |
文化の継承の場 |
四季折々の変化が、日本人の感性を育み、ユニークな日本文化を形成してきました。
生活の場として、利用と知恵(食糧、炭、肥料、生活道具の材料、薬草等)が生まれた場所です。 |
落葉広葉樹林を主体とした樹林地を維持して置くこと
散策路等を整備し、親しみやすくすること
風景として視認できる場所にあること
低木の花木類の開花条件を維持するための照度管理に努めること |
レクリエーション・交流の場 |
ストレス解消の場
イベントを通じた交流の場 |
案内人、インストラクターを確保、養成すること
適度な広場を確保し、訪間者同志の交流の場とすること
適切な案内施設や安全対策を図ること
利便施設(トイレ、駐車場等)を確保すること
野鳥や小動物等の生息を阻害しない、適切な観察経路や施設を整備すること |
環境学習の場 |
自然と触れ合う場 |
指導者を確保すること(高齢者の知識、技術の活用)
多様な自然環境を形成させておくこと(植生等管理)
安全に関する適切な情報提供を行うこと(危険場所、危険動植物情報等)
利便施設(トイレ、駐車場等)を確保すること
学習施設(植物解説板等)を設置すること
適切なガイドブックを作成すること |