江戸時代
里山の利用=肥料
水田の肥料は広葉樹の若枝を田植え前に鋤込む「刈敷」が中心。
水田生産力
奈良時代末期から平安時代初期 1t/ha
江戸時代 2t/ha
水田の天然養分供給力
玄米1.5t/haの収量を上げたときの水稲の部位別窒素吸収量
玄米14.9kg、籾殻1.6kg、藁10.2kg、根5.4kg (計32.1kg) |
|
▼ |
長期連用水田における無機能窒素放出量
籾殻1.5kg、藁9.4kg、根5.0kg、雨・灌漑水30.0kg、窒素固定20.0kg (計65.9kg)
窒素固定は、藍藻や光合成細菌の固定する窒素 |
|
▼ |
水稲の吸収する窒素量
33kg=1.54t/haの玄米生産に相当
(稲の窒素利用率50%) |
|
窒素補給分50kgとした場合
森林のリターは、4~5haの里山が必要
堆肥材料供給の場として必要な林地面積
|
温帯常緑
針葉樹林 |
温帯落葉
広葉樹林 |
リター乾物(t/ha・年) |
4.6±1.4 |
4.1±1.0 |
リターの中の窒素量(kg/ha・年)
堆肥化過程で窒素が30%ロスされると仮定 |
33±13 |
45±17 |
堆肥化後の窒素残量(kg/ha・年)
堆肥からの無機能窒素放出量を40%に仮定 |
23 |
32 |
50kg/haの無機能窒素を放出させるのに必要な林地面積
窒素利用率を50%と仮定すると、50kg/haの窒素供給増で1.2t/ha増収 |
5.4 |
3.9 |
堤利夫(1987年)
三富新田のケース
1戸あたりの土地面積5町歩
|
畑 |
採草地
造林地 |
計 |
内訳 |
2町1反
2.1ha |
2町9反
2.9ha |
5町歩
約5ha |
2町9反は馬一頭で耕せる面積
ここは、水田ではサツマイモ栽培
化学肥料の登場で、5t/ha(2020年の時点5.33t/ha)
|