きこりの森林・林業の教科書

目次



⑥森林・林業をどうやって学ぶの?
 学校教育における林業の位置づけ
  体験学習館の紹介、森林環境教育の現状
 教科書の内容紹介
  木育

昭和55年(1980年)に小学校学習指導要領が改訂され、小学校の社会科の教科書から「林業」の記述が削除。
平成14年(2002年)に復活


年代 小学校 中学校 高校
理科 社会
昭和20年代
森林の生物,林業の作業の様子,有用な樹木,防風林・防雪林など,森林に関連する内容が幅広く取り上げられる。 産業としての林業を「身近な人達の仕事」→「地域の産業」→「日本の産業」 奥地林の開発の必要性
伐採跡地の必要性
昭和30年代
奥地林の開発の必要性
伐採跡地の必要性
昭和40年代
森林の生物と自然保護
昭和50年代
森林の水を蓄える働きや土砂崩れを防ぐ役割などの公益的機能 輸入材の増加
機械化の必要性
昭和60年代
平成元年代
平成10年代
森林がはたす役わり
森林のはたらきを調べる
森林を守る活動を調べる。
平成20年代
豊かな森林にめぐまれた国
森林を育て,守る人々
森林がはたす役割
木材の利用で人工林を守る。

森林環境教育とは

-趣旨-
森林内での様々な体験活動等を通じて、人々の生活や環境と森林との関係について理解と関心を深めることにより、森林と人とが共生する社会の実現に向けた取組を推進すること

目的
○森林・林業に対する国民の理解の促進・森林の有する多面的機能に対する理解の促進
・森林の適切な保全と利用の促進の必要性に対する理解の促進
○教育分野との連携による子どもたちの「生きる力」の育成
・学校教育法等の改正自然体験活動や社会奉仕活動の機会の積極的な提供
・完全学校週5日制の実施や「総合的な学習の時間」の導入への対応

○森林と人とが共生する社会の実現に向けた取組の推進
・国民参加の森林づくりの推進・森林資源の循環的利用の促進
・森林とのふれあいを通じた健康的でゆとりある生活の実現

-取り組み-
(1)普及啓発
・森林環境教育全国シンポジウムの開催
・ホームページ等による情報発信
(2)指導者の養成確保
・指導者の募集
・登録(森林インストラクターや指導的林業者等)
・教職員や森林・林業関係者等への研修
(3)プログラム及びテキストの開発
・普及
・年齢層や目的に応じた体系的なプログラムの開発
・普及
・指導者向け共通テキストの作成
(4)森林・施設の確保・整備
・既存の森林
・施設や身近な里山林等を活用した「教育のもり」の整備
・学校林の整備の促進
(5)学校教育等における森林体験学習等の推進

(学校教育における取組)
・ 総合的な学習の時間」での森林・林業体験学習の促進
・小中学校等の教科書における森林
・林業の取り上げ
・学校林の活用の促進

(学校外を中心とした取組)
・森の子くらぶ活動推進プロジェクトの推進
・緑の少年団活動の推進
・青年森林協力隊活動の推進

(国有林野の取組)
・「遊々の森」などの森林・林業体験学習の場の提供
・森林環境教育の実施に係る相談窓口の設置
森林環境教育の進め方

◎地域や学校が一体となった指導:「総合的な学習の時間」、「課外活動」、「地域活動」などと有機的に連携。
◎環境を大切にする価値観、行動規範の共有:地域全体の環境意識の高揚を図る。

①目的の明確化:実施プログラムの位置づけ。子ども達に最も適したプログラムの実施。
②多面的・総合的な指導:水、大気環境等を含めた総合的な指導を実施。
③体験学習の重視:自然と直接ふれあい、感じる活動を実施。
④地域性の重視:地域の人材活用等による地域の特徴を活かした教育の推進。
反復学習
①触れる・感じる
②知る
③理解する。=自分の考えを持つ。
④行動する。実践する。

発達段階に応じたプログラムの実践
①幼稚園児 木や森林とふれあい、木や森林を好きになり、大切に思う心を養う。
②小学校(低学年) 森林体験等から自分と環境との関係について考え環境保全の大切さ、命の大切さを感じる心を育む。
③小学校(中学年) 環境についての知識を深め、森林や自然環境と社会との関わりを理解する力を養う。
④小学生(高学年) 森林体験等や知識から行動できる力を養う。
⑤中学生 環境について、具体的に認識すると共に、因果関係や相互関係を把握し、問題を解決する力を養う。
⑥高校生 環境問題を総合的に捉え、主体的に行動する能力や態度を養う。
木育

木とふれあい、木に学び、木と生きる

元々は、北海道が、道民と道産の木材を結びつけるために、




きこりの森林・林業の教科書

By きこりのホームページ